家の中がいよいよ狭くなってきたので、捨てられるものは処分したい。
しかし子どもがらみのものは捨てることを禁じられている。
よって、他に何かないかとクローゼットの中を探っていたら、あった。
夫が一人暮らしのころに買ったという、テレビだ。
形状から最初はパソコンのモニターかと思ったが、箱にはテレビと書いてある。
ずいぶん昔の、地上波デジタル放送が始まる前のものなので、完全に無用の長物だ。
しかし、テレビはどうやって処分するものなのか。
夫も処分方法がわからず、数々の転居を経てもなお物入の奥に押し込めていたらしい。
いろいろ調べた結果、やはり家電量販店に持って行くのが確実であると判断した。
実際に買った店舗でなくても、料金を払えば処分してもらえるそうだ。
メーカーごとに処分料金が違うというので、メーカーを確かめるべく箱を見た。
箱と、本体にも「MW」のロゴがあるが、それ以外の情報がほとんどない。
箱には他に、電気街のお店のシールが貼ってあった。
これを手掛かりに夫に詳細を聞くと、輸入品らしいものを格安で買ったという。
台湾だと聞いた気がするが、記憶が曖昧だ、との言。
量販店ならわかるだろう、と調べるのはそこまでにして持って行った。
カウンターで処分したい旨を伝えると、担当の人がメーカーを確認する。
本体や箱をひっくり返した挙句、「これ何、どこの?」という顔で固まった。
次々に他の店員さんがやってきて覗き込むが、皆一様に疑問符を浮かべた表情。
ついに「これはどちらのメーカーのものですか」と聞かれてしまった。
「台湾製らしいですが、定かではないです」と答えたら、さらにしばらく
調べた後、やはり「メーカー不明」の結論に至った。
「メーカー不明」の場合、処分料金は上がる。5,300円也。
「安物買いの銭失い」という言葉が浮かんで消えていった。
MWというメーカーだかブランドだか、その後ネットで検索しても全くヒットしない。
素性はいまだ闇の中だ。
しかし子どもがらみのものは捨てることを禁じられている。
よって、他に何かないかとクローゼットの中を探っていたら、あった。
夫が一人暮らしのころに買ったという、テレビだ。
形状から最初はパソコンのモニターかと思ったが、箱にはテレビと書いてある。
ずいぶん昔の、地上波デジタル放送が始まる前のものなので、完全に無用の長物だ。
しかし、テレビはどうやって処分するものなのか。
夫も処分方法がわからず、数々の転居を経てもなお物入の奥に押し込めていたらしい。
いろいろ調べた結果、やはり家電量販店に持って行くのが確実であると判断した。
実際に買った店舗でなくても、料金を払えば処分してもらえるそうだ。
メーカーごとに処分料金が違うというので、メーカーを確かめるべく箱を見た。
箱と、本体にも「MW」のロゴがあるが、それ以外の情報がほとんどない。
箱には他に、電気街のお店のシールが貼ってあった。
これを手掛かりに夫に詳細を聞くと、輸入品らしいものを格安で買ったという。
台湾だと聞いた気がするが、記憶が曖昧だ、との言。
量販店ならわかるだろう、と調べるのはそこまでにして持って行った。
カウンターで処分したい旨を伝えると、担当の人がメーカーを確認する。
本体や箱をひっくり返した挙句、「これ何、どこの?」という顔で固まった。
次々に他の店員さんがやってきて覗き込むが、皆一様に疑問符を浮かべた表情。
ついに「これはどちらのメーカーのものですか」と聞かれてしまった。
「台湾製らしいですが、定かではないです」と答えたら、さらにしばらく
調べた後、やはり「メーカー不明」の結論に至った。
「メーカー不明」の場合、処分料金は上がる。5,300円也。
「安物買いの銭失い」という言葉が浮かんで消えていった。
MWというメーカーだかブランドだか、その後ネットで検索しても全くヒットしない。
素性はいまだ闇の中だ。